おいしく食べられる安全・安心な野菜
農薬に頼らない「エコシステム栽培」とは?
JA高知県は、「おいしく食べられる安全・安心な野菜」を“エコシステム栽培”という名前で全国にお届けしています。
“エコシステム栽培”は「環境保全型農業」とも呼ばれ、生産者の方々が、様々な栽培方法を駆使して化学合成農薬に出来るだけ頼らず、環境の負荷をなるべく減らして野菜を育てる方法です。また、高知県の日照時間は全国トップクラスを誇り、自然の恵みがおいしさに一役買っています。
安心安全の取り組みメニュー
エコシステム栽培とは?
できるだけ農薬を使わない環境に優しい栽培です。
いろいとな技術を組み合わせて、病気や害虫に負けない野菜作りを行っています。
例えば、害虫駆除には、その害虫の天敵にあたる昆虫を使って捕食させたり、虫の目が見えない環境を作る紫外線カットフィルムを張ることで害虫の発生を抑えるなどがその方法です。それぞれ品目ごとに栽培方法のルールが決められており、そのルールをしっかり守ることが義務付けされています。
さらに、国が推奨する栽培方法で“特別栽培農産物”として販売している野菜や果物もあり、“エコシステム栽培”と合わせて「こうちのエコ野菜」と言います。
私たち農家は、下の方法を組み合わせて栽培を行っています。
「エコシステム栽培」10の技(栽培方法)
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受粉をするのにホルモン剤(植物生長ホルモン)を使わず、ハチを使って自然受粉をしています。
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害虫対策は、まずは予防。防虫ネットを使ってハウス内への害虫の侵入を防いでいます。
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害虫を食べる天敵昆虫を利用して、害虫の駆除をしています。
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受害虫は黄色い色が苦手な物が多くいます。その習性を利用し、夜間に黄色の防虫灯を点灯しています。
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天敵昆虫以外の有用微生物などを病害虫の予防や防除に利用します。
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ハウスに張り、昆虫の可視光線である紫外線をカットし、害虫の侵入を防ぎます。
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害虫の雌雄交信を錯乱し発生密度を抑えます。
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ハウス内で使用し、害虫を粘着捕獲し防除します。
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畝をマルチで覆い、雑草や害虫の発生等を抑制します。
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耕作前に蒸気や太陽熱等を利用し土壌を消毒します。
エコシステム栽培は、自然の力(昆虫の力)に頼っている分、従来の栽培より管理・調整が難しい栽培方法です。ですが、消費者の皆さまに安心・安全な物を食べてほしいからこそ、農家の方々はこだわりを持って栽培しています。
栽培から出荷まで。高知のエコ栽培はエコっちが目印
栽培品目のご紹介
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きゅうり
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高知なす
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小なす
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米なす
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長なす
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高知ピーマン
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カラーピーマン類
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ししとう類
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オクラ
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あき豆
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青ねぎ
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みょうが
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完熟トマト
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ミニトマト
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しょうが
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かんしょ
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にら
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大葉
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ゴーヤー(レイシ)
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土佐文旦
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水晶文旦
安心野菜は、万全の管理から。
栽培別登録要件
高知県の状況
栽培別登録面積と出荷量
栽培の管理方法
総合的・病害虫雑草管理(IPM)
Integrated Pest Managementの略
IPM とは、あらゆる適切な技術を相互に矛盾しない形で使用し、経済的被害を生じさせるレベル以下に害虫個体群を減少させ、かつその低いレベルに維持するための個体群管理システムです。
- 1. 防除手段を組み合わせて
- 2. 病害虫を低密度に抑え
- 3. その状態を維持することで農薬の使用を抑え、かつ生態系や生産作物に影響を小さくす
る環境に配慮した農業の形のことです。
GAPについて
Good Agricaltural Practiceの略
GAPとは、農業者が食品の安全確保や環境保全など、適切な農業生産を実施する工程管理の手法です。
- 1.管理の点検項目を決定し
- 2.点検管理を実践・記録し
- 3.記録を点検し改善点を見つけ
- 4.次の作付に活用する、工程を継続して実施(PDCA)します。
栽培から出荷まで。高知のエコ栽培はエコっちが目印