新規就農者インタビュー

新規就農者インタビュー

やりがいは「手をかけた分だけ、いいものができること」。

香南市

都築 廣和さん (39)

就農 2年目

かつて運送会社に勤務し、野菜を運んでいた都築廣和さん(39)。深夜にまで及ぶ長時間の仕事を続ける中で、これからの働き方や生き方について考えるようになった。青果市場で野菜の荷下ろしをする家族の姿は幸せそうで、積み荷を見て「この野菜を自分で作ってみたい」と思った。


離農してサラリーマンになった父からは「大変やぞ」と反対されたが、中央東振興センターの就農相談窓口を訪れ、技術研修や農業経営について聞くうちに「これならいける」とやる気が湧いてきたという。その後、担い手育成センターで半年間の研修を受け、作物としてシシトウを選んだ。シシトウは小さな面積で収量を上げることができる、新規就農者向きの作物だという。


「小さく始めて大きく成長する」と決めていた都築さんは、最初からスタッフを雇用する形態を取っている。2年目の現在、南国市にある1200平方メートルのハウスで栽培しているが、まもなく2棟増設し、1800平方メートルにする予定だ。やりがいは「手をかけた分だけいいものができ、やった分だけ収入につながること」。台風や竜巻などのリスクはあるが、それでも自分らしい働き方、生き方を手にした喜びは大きい。「将来は、次世代型ハウスで大規模に作りたい」と、さらに高みを目指している。(情報提供=JA南国市)