新規就農者インタビュー

新規就農者インタビュー

これからも家族で

佐川町

小松 謙太郎さん (35)

就農 4年目

高知県佐川町の小松謙太郎さんは、四万十町(旧・大正町)生まれ。10年間勤めていた会社を脱サラしてイチゴ栽培に取り組んでいる。

食品卸会社の営業として働いていた謙太郎さん。当初は農業に興味がなかったが、結婚した妻の実家はイチゴ農家で、収穫したてのイチゴの美味しさに感動し、家族で一緒に仕事ができる農業が素敵だと感じたこともきっかけとなり就農を決意した。2015年、仕事を退職。妻の実家で研修を積み、2017年1月に独立した。

佐川町黒岩地区のハウス(12アール)でイチゴ「ゆめのか」を栽培する。加温機を使わず、自然の寒暖差を利用してイチゴの甘さを引き出す。

作業は基本的に夫婦で行う。イチゴは12月中旬から翌年6月上旬まで収穫し、大部分はJA・園芸連を通して出荷するが、一部は生まれ故郷、四万十町のスーパーにも出荷している。

収穫と並行して3月からは苗作りも行う。天候との戦いもある。研修中には大雪でハウスが破損。今月上旬に西日本を襲った大雨でも、苗が浸水する寸前まで水が迫った。苗が浸水すれば病気の恐れもあるため心配したが、ギリギリで水が引き、現在のところ病気の発生はない。育てた苗は9月に植え付けを行う。

 

今秋の植え付け分からはハウスの面積を15アールに増やすが、これ以上面積を増やす予定はないと話す。収量も大事だが、それよりも質を上げることにこだわりたいと話す。食べて「美味しい!」と思ってもらえるものを作りたい。妻と同じ価値観、思いを持って「これからも夫婦でイチゴを育てたい」と話す。